2005-01-01から1年間の記事一覧

Stray Round Dancer

大切な人を抱き締めるのは 幸せとずっと思い込んでいた 離したらすぐに襲う虚しさ 君はまだ僕を好きとは言わない 秘密を作って分け合って 互いの表情を多く知って 前よりも想う時間が増えた 忘れられなくなった 叫ぶよりも激しく 囁くよりも優しく 君にだけ…

疼痛-伝導する感情-

近付いて初めて知った 見逃していた真実 受け入れまでの時間で 猶予を消費していく 癒そうと手を伸ばしても 何故か傷付けてしまう 誰もが他人同士で 互いを分かり合えない 予期したい ただ一人の事だけを 心の奥に潜んでいた 想いに気付かせる痛み 瞳を閉じ…

ふらり・ひらり

窓を開ければ日が差す 朝の風はまだ寒い 通りにはいつもの人波 きっと顔触れも同じ 見慣れた景色でも 彩りは移りゆく 目も凝らせば 小さな何かが… ふわり・ひらり 舞う花びら 新しい季節が近付いて ふいに、ひとり 寂しくなる 暖かい気持ちはまだ遠い 考え事…

For the better

何処かへ出掛けようかな コンビニで雑誌をめくる 行き先の写真を見たら それだけで満足しちゃったり… 予定のない週末 そんなお決まりの最近 疲れてるのも勘違い 繰り返すのに飽きただけ For the better 息抜きしよう 特別な事なんてしなくてもいい 買ったま…

漂流-Wonderer in the deep sea-

水面(みなも)に映る三日月が 虚ろに揺れている 震えながらも求める 欠けた心とよく似ている 君は簡単に笑うね 無邪気な微笑みで 目の前にいる僕(おとこ)を 苦しめる事知りもせずに 向こう側の見えない闇 静か過ぎる世界 叫び声は拡散する 一人だけにただ届け…

COMPLAINT

今は傷口さえ愛しく想う 静かな時間に また巡る思惑 束の間の安らぎが より欲を暴れさせるから 気付いてしまった 溜め息の虚しさ 何度でも繰り返す まだ始まらない物語 見覚えがあるのは いつでも後ろ姿 離れていくのを 眺めるしか出来ない 傷付く事を繰り返…

古ノ理

一人で体験する歴史は ある角度からの一面 向こう側を見られないまま 死んでいくのが世の常 会話で再現する記憶は 二次的な物の表現 思い通り伝えたいのに 上手い言葉が紡げない せめて大切な人の視界を知れたのなら 心もいくらかは晴れるかな 使い古された…

天使の褥

耳元で聴こえる 淑やかな吐息はslowly 寝顔をずっと見ていたい 頬に触れて温もりをなぞる 君が居るのを確かめる 誰も知らない二人の時間 今日一日の終わり際 やがて朝は来てしまうけど 僕だけが天使を見る Gimme the time of no meanin' for you 束縛なんて…

遼遠

少し会わずに居たからだろう 会話が下手になったかな 痛いくらいに高鳴る心音 溜め息さえも掻き消された 車に逃げる様に走った二人 予報ハズレの雨が降る 服に花火の煙の臭い 余韻の変わりに 思い出す度に 記憶をまた美化してしまうから 鮮やかに残る 俯いて…

君が忘れても僕は覚えている

別々の人間が 同じ物を感じられるのだろうか せめて欠片であろうとも その胸に届いたなら 夜は静か過ぎて すぐにまた君を思い耽る 痛む心を 散らすノイズは聴こえない 昨日と違う月の形 確かに時間だけは流れている 君の中で僕の存在の意味が 今はまだ変わら…

カルテ

小雨の降る午後の線路沿いで 鼻につく臭いが疎ましい 傘は持たずに出て来た 濡れたら今更買う気もない 何週目かの山手線 これといって「しゅうちゃく駅」はナシ 最終の意味の終着だけでなく 固執の意味の執着もナシ 渋谷の駅前で信号待ち まるでもう民族大移…

或る花と蝶の間柄

白い花の下、動かなくなった蝶を見付けた 貴方にはもう不要 羽を譲ってくださいな 背中をまさぐる私 貴方は途中で息絶えた 良かった 悲鳴を聞かずに済んだ ひらひら自由に飛び回る 切りなく男が待っている 白から紅へと染まりゆく 綺麗な花には棘がある 貴方…

残香-此処に在る記憶-

キツ過ぎる香水が 本当は嫌いだった 結局言えないまま You're gone already 会わなければ心まで 次第に遠去かる? 想いを確かめる 術はもう存在しない 今も続く余韻は 痣になるくらい跡を残す 忘れる為の準備も まるで半端な状態 熱くなった分だけ 失えば急…

カレイドスコープウォッチャー

午後の空、所により雨 焼け着いた路面で蒸発 切那の時に産まれて消える様に (永遠ヨリモ確カナ瞬間) おとなしく出来ない衝動 地に足が着かない状態 迷路の中を本気で走り回る (眩シイ程ニ見エナクナルカラ) 覗き込んだ二次元の画面はモノクロ 無感動のニュー…

LAST YOUR SONG-何処か遠い場所で生きる君-

涙が数える悲しみは 今日もまた産声を上げる 広い世界では 果てにまでは届かない 争いの火種は重度の過敏症 静かにしていられない 満たされても欲張るから 他人の夢さえも奪う Hear Last Your Song 名前も知らぬ誰かの 泣き声が聴こえて来る 生まれ育った国…

序章~ウタカタのプロローグ~

オレの心濡らす涙が お前の物と気付けなかった 孤独にさせた時間の中で どれだけ深く傷付けたのだろう あの日の記憶は何一つ 失ってなど居ないのに 夢はいつも揺れるばかりで 掴むにしても擦り抜けるだけ お前と同じ景色が見たい 願いはきっと夢に良く似てい…

心残り 島残り

立ち止まる帰り道 畦道のまだ途中 遠くには街の灯 遠すぎる知らぬ街 覚えているのが 笑顔で良かった 泣かないで 居られるから 陽炎 悪戯 夕立 空耳 アナタを想って描いた幻 次に来る電車まで 早くても一時間 振り返る誰も居ない 静まった町の駅 忘れていくの…

プレジャーハンター

冷えきらないアスファルト 真夏の夜の匂い 今夜もきっと何処かで 情炎は色を増す 綺麗に整えた髪 どの道乱すでしょう 素肌は破裂しそうな 欲望が操る ほら聴こえる? 奥底の鼓動 なだめ方は 僕だけが知ってる 指で辿る愛しさの地図は いつだって蜜に行き着く…

Night Fever

薄暗いRoomに流れるDancable music ミラーボールの反射光 不意に照らし出される君の横顔 高揚する気持ちの理由は…? 踊る君 揺れる髪 強いリズムのせいで 胸の鼓動に気が付けなかった Love is Fever,Don't be cool down 今始まりを確かに感じた 大胆過ぎる …

Eternal person

夏を前にした街角の風景 風に揺られて舞う髪を見ていた このままで時間よ止まれ いつか色褪せてしまう記憶になど変わらない様 By my side,Smile to me Please do it,Telling love for me 初めて感じる安らぎに良く似た気持ち 僕は『幸せ』と名付ける 君も…

Remaining Link

問われもせずに答えを求めて 見付からないで焦っていた 二人の問題をどうして それぞれ一人で解こうとしたのか 『傷付くのには慣れた』なんて 寂しい事を言われたら 次の言葉が返せなくなるよ 止めを食らったみたいだ なくした物は何だったかな 笑顔も声も覚…

moist chamber

今日は生憎の雨だから 部屋に篭って何もしない そうすればまたいつもの通り 二人で居た頃を思い出す 特別な話をするでもなく 誓いを立てるでもない ケンカの切っ掛けになる合言葉は いくらでもあったけど 高い湿度の空気には きっと心も濡れる様な気がする …

-Bridge to New Generation-

桜の花が咲いた傍らを 同じ服の大人が通り過ぎる 少しだけ気付く人も居て だけどすぐに現実に戻る 綺麗に晴れた午後の公園 色の褪せたベンチに疲れた顔 休んでも夢は追えなくて 時間通り また街に消える 色とりどりに組み立てられた ビルと看板は汚れた海 溺…

Conductivity -Kiss to Telling quickly-

深く知り合う為には いつまでも上辺じゃいられない 時に傷付けてしまったら 傷口を二人で確かめて 指で数えるくらいの 束の間であっても構わない 側で表情を見ていたい 想い出にアナタを増やしたい 涙で気付く過ちは手遅れ すぐには許してくれなくていい 許…

火傷 -情熱のtatooist-

似合わないピアスを外した お前の髪にまた触れる 刺激が欲しいのなら 好きな言葉で言えばいい 滑らかなカーブに沿わせて 溢れる欲が迸る アタマで知るよりも 想う通りに動きたい 重なるのか繋がるのか、それとも溶け合うのか 答えはどうあれ理屈じゃない 苦…

ライヤークライヤー

不安を色にした様な空 向こう側はどうなってるんだろう 知りたいのは知らないからで 知って得をする保障はない 会えないはずだったから不貞腐れて一人で歩いて見付けた後ろ姿 遠くから初めて目にした君の笑顔 隣に居るのは誰でしょう 上手く騙し切ってくれ …

I'm ready when you are

元々二人だったんだ 一つになんてなれないよ 呼び方なんて関係ない 恋人だろうと他人だろうと 時間が過ぎた分だけの 変化があって当たり前 都合の悪い進化だって 過程によっては必然 君は何を考えている? 教えてくれなくていい 僕はちょっと思い出していた …

一日桜舞 -イチジツサクラマイ-

凛とした空気は 厳しさと似ている 肌を攻めるから厚着して庇う 俯いて歩けば 傷付かないで済む 何も見ないまま 余計に知らないまま 拒み続ければ独りになる 寂しさに慣れたら 生ける屍 桜に白粉、雪の華 風に揺られて微かに踊る 刹那を彩るその命 故に儚く力…

Heavenly Silence

高速で散ばるトキメキはshooting star 遠くまで飛んで行く その内の欠片よ 君にまで届け 燃え尽きる前に 隣同士に居ても 距離があるのがもどかしい 出来る事ならば 溶け合ってしまいたい Heavenly Silence 息を忘れて 見詰めたまま夜を越えよう Heavenly Sil…

私と紫陽花ともう居ないあなた

あなたと過ごした時間は 私らしくなれなかった 嫌いになるのも嫌われるのも 怖いからつい黙っていた ホントは望みを言えれば いくらだって言いたかった 例えば話をする時になら もう少し近くに行きたかった 様々な出来事のその度に 染みの様に心に色が落ちた…