2005-09-04から1日間の記事一覧

君が忘れても僕は覚えている

別々の人間が 同じ物を感じられるのだろうか せめて欠片であろうとも その胸に届いたなら 夜は静か過ぎて すぐにまた君を思い耽る 痛む心を 散らすノイズは聴こえない 昨日と違う月の形 確かに時間だけは流れている 君の中で僕の存在の意味が 今はまだ変わら…

カルテ

小雨の降る午後の線路沿いで 鼻につく臭いが疎ましい 傘は持たずに出て来た 濡れたら今更買う気もない 何週目かの山手線 これといって「しゅうちゃく駅」はナシ 最終の意味の終着だけでなく 固執の意味の執着もナシ 渋谷の駅前で信号待ち まるでもう民族大移…

或る花と蝶の間柄

白い花の下、動かなくなった蝶を見付けた 貴方にはもう不要 羽を譲ってくださいな 背中をまさぐる私 貴方は途中で息絶えた 良かった 悲鳴を聞かずに済んだ ひらひら自由に飛び回る 切りなく男が待っている 白から紅へと染まりゆく 綺麗な花には棘がある 貴方…

残香-此処に在る記憶-

キツ過ぎる香水が 本当は嫌いだった 結局言えないまま You're gone already 会わなければ心まで 次第に遠去かる? 想いを確かめる 術はもう存在しない 今も続く余韻は 痣になるくらい跡を残す 忘れる為の準備も まるで半端な状態 熱くなった分だけ 失えば急…

カレイドスコープウォッチャー

午後の空、所により雨 焼け着いた路面で蒸発 切那の時に産まれて消える様に (永遠ヨリモ確カナ瞬間) おとなしく出来ない衝動 地に足が着かない状態 迷路の中を本気で走り回る (眩シイ程ニ見エナクナルカラ) 覗き込んだ二次元の画面はモノクロ 無感動のニュー…