ライヤークライヤー

不安を色にした様な空 向こう側はどうなってるんだろう 
知りたいのは知らないからで 知って得をする保障はない 

会えないはずだったから不貞腐れて
一人で歩いて見付けた後ろ姿 
遠くから初めて目にした君の笑顔 
隣に居るのは誰でしょう 

上手く騙し切ってくれ 僕の中の君を演じてくれ 
何気ない振る舞いをすれば そんなもんなんだと思うから 

気を遣われたら 優しさだと勘違いしてしまう 


視界は今じゃもう別の物 人の波に二人は飲まれてった 
そうか多分溺れたらしい 息がちょっとだけ苦しかった 

信号待ちしてたって青になれば 
躊躇う事なく向こう側に行ける 
擦れ違う誰かは反対側を目指す 
僕らはそれぞれ何処へ行く? 

何も変わらないでくれ 接し方が分からなくなるから 
触れた手の温もりも同じ 側にまだ必要不可欠だ 

知らん振りをして 僕は君を騙し続けてみせる 


上手く騙し切ってくれ 僕の中の君を演じてくれ 
何気ない振る舞いをすれば そんなもんなんだと思うから 
下手な嘘は言わないで ボロが出そうならば黙っててよ 
都合良い解釈をしたと 胸を撫で下ろしていればいい 

…少し遅かった 雨粒より先に涙が落ちた