Guilty Tears

連なる危うい闇を 断ち切る刃を掲げ
炎が揺れる向こうで 戦士が勝ち鬨を上げる

憎しみは更なる憎しみを呼ぶだけと
知りながらこの腕を紅く染めて得るものは

痛みさえも置き去りにして
心を強くは出来ないままで
今もまた世界の何処かで
涙の零れる音がする


揺蕩う水面に写る 不穏な予感を前に
静かな時間を願う もうあの日には戻れない

どれだけの数なら引き換えに見合うのか
散り果てる魂にせめて意味を乞いながら

希望の名を宿した胸に
芽生えた迷いが影を落として
途切れない最後の叫びを
傷よりも深く刻み込む


守る為に誰かを穢す
選べる手段を他に探して
答えなど出せるはずもなく
鈍く輝いた切っ先で…

痛みさえも置き去りにして
心を強くは出来ないままで
今もまた世界の何処かで
涙の零れる音がする

此処にも密かにひとしずく