少年が終わる夜

銀色の光を探して
抜け出した静かな冬の夜
もうきっと要らなくなるから
珍しいメダルも置いてきた

息を切らしながら全力で走る
物語の始まりを信じて

浪漫は、興味と恐怖に比例する
追い求め続けてこそ味わえるもの
手が届いてはいけなかったんだ
嫌だ 僕も大人になるしかないのか


暗闇に染まった視界に
イメージで描いたモンスター
目の前に現れなくても
すぐ側で気配を感じてる

汗がいつの間にか湿らせた背中
寒さなんてもうすぐで無くなる

素敵な、鼓動と孤高を携えて
もう二度と帰れないと覚悟したんだ
何事もなく明日がまた巡る
嫌だ 僕の世界は此処にはないのに


「あれはただの飛行船」そんなのは知りたくなかった
欲しかったのは真実じゃない 浮世離れした嘘みたいな夢


浪漫は、興味と恐怖に比例する
追い求め続けてこそ味わえるもの
手が届いてしまってはいけなかった
嫌だ 僕も大人になるしかないのか

嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 
嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 

方舟は今も宇宙の彼方を飛ぶ
起き去られてI'm no longer a boy