Prenatal Breath
やがて誕生は訪れる 繋がりを絶って
仄暗く狭い部屋なら 独りでいられたのに
可能性の彼方に 沈む船の灯が揺れる
泣く為にしか声を上げられなくても
世界に溢れた 嘆きと優しさを呼吸して
抗いながら固く閉じた手を赦す
微かな力で 貴方の指先に触れさせて
深く息衝いた焦燥に 急かされる体
重力は罪の足枷 遠くに憧れても
尽きるまでの命で 朝と夜を繰り返す
全てのものに意味を見出せなくても
心を振るわす 希望と絶望は巡るから
歳月を経て風に消える輝きに
愛しい痛みに 何処かで本当は気付きつつ
時に歪んだ微笑みを目に映しても
出会うべき誰かと出会える季節へ
泣く為にしか声を上げられなくても
世界に溢れた 嘆きと優しさを呼吸して
抗いながら固く閉じた手を赦す
微かな力で 貴方の指先に触れさせて
全てのものに意味を見出せなくても
心を振るわす 希望と絶望は巡るから
歳月を経て風に消える輝きに
愛しい痛みに 何処かで本当は気付きつつ
せめて終わりまでに 始まりの光が差す様に