Shelter in the rain

久々に落ち着いて会えた週末
突然の雨は二人を走らせた
逃げ込んだのは自販機のある軒先
立ち止まると喧騒が耳に響いた

行き先を決めずに出掛けたから
急かされる理由もない
これからどうしようかとか
余計な話でもすれば良かったのかな

無意識に横顔を見ていたら
気付いた君は不思議そうな顔をした
上手く返せなくてごめん
安らいだ心持ちで余韻に浸った


次々に傘が咲く午後の街角
生憎の雨は二人を捕まえる
目の前を行く自転車に乗る学生
忘れていた風景もすぐに見慣れる

曖昧な考え事はやがて
思い出に辿り着いた
『濡れると髪が跳ねて嫌』
隣にいる君は指で毛先をいじる

昔ほど簡単には笑わない
それでも側に居て欲しいと願うから
黙ったまま過ごす時間
もう少しこのままでもいいかと思った


どうせまた雲行きは怪しくなるだろう
晴ればかりは続かない
分かっている
It`s all up to us how bright a day tomorrow will be.


無意識に横顔を見ていたら
気付いた君は不思議そうな顔をした
上手く返せなくてごめん
安らいだ心持ちで余韻に浸った

何となく手を繋ぎたくなって
いつ振りなのか緊張した僕がいた
すぐに届くはずが遠い
触れようと伸ばした手は微かに震えた