天使が微笑むのは真夜中

昼間の熱がまだ残る屋外 繋いだ手はしっとりと濡れていた 
吸い付く様で離れるのを拒む様で 気分が少し良かった 
会えない時の出来事は言わない 伝えるのが押し付けに摩り替わる 
よく聞くけれど共有など無理に思う 誰かと同じ感情 

人は日々に追われ 歪な足跡を悔いと呼ぶ 
僕達もこんなふうに いつまでも寄り添っては居られない 

君は無口 僕は不器用 時々は目と目で通じ合える 
だけどちゃんと確かめたくて 言葉を必要ともする 


不安があれば幾らでも変われる 危うくある足元に気を払う 
安心すれば揺らぐ事を終えた末路 つまりは既に閉幕 

風は何処を探し 果てない長旅をするのか 
僕達はそんなふうに 望んでも叶う前に息絶える 

君の行く地 僕の生き様 折り合いをまた上手く選ぶ 
だけどちゃんと満たされなくて 想いは彷徨い続ける 


考える、悩む、苦しむ それらの立ち並ぶ世情 
心を許すまでにはしばらく時間がかかる 
だから君が、天使が微笑むのは真夜中 
また太陽を受け入れる世界、その直前 


君は無口 僕は不器用 時々は目と目で通じ合える 
だけどちゃんと確かめたくて 言葉を必要ともする 
君の行く地 僕の生き様 折り合いをまた上手く選ぶ 
だけどちゃんと満たされなくて 想いは彷徨い続ける



行き様:いきよう