Say Nothing

まだ知らない事ばかりだけど
その気持ちはきっと大切なもの
上手い言葉が見付からなくて
目を逸らして黙ってて ごめん

真上には まるでプラネタリウム
いつか街に出たら 忘れてしまうね

身長も声も変わった君と なかなか笑わなくなった私
幼馴染みのままでいたくて だから聞こえない振りした
提灯が並ぶ祭りの夜に 冷めない余熱を気だるく纏う
響き渡る太鼓と笛の音 胸の高鳴りに合わせて


もう進路は決めてるんだっけ?
その辺りをちょっと歩いてみよう
他の話題に移そうとして
失礼だと分かってて ごめん

明日には 此処も空き地に戻る
やがて夏も終わり 過ぎれば一瞬

反応を待って佇む君と 呼吸を整え始める私
幼馴染みのままでいたくて だけどどう答えても無理
何処からか届く花火の匂い 向こうへ近所の子供が走る
おろしたての浴衣の袖を持つ 指が少しだけ震えた


身長も声も変わった君と なかなか笑わなくなった私
幼馴染みのままでいたくて だから聞こえない振りした
提灯が並ぶ祭りの夜に 冷めない余熱を気だるく纏う
響き渡る太鼓と笛の音 胸の高鳴りに合わせて

言わない。
「嫌いじゃなくても 好きとは同じじゃないの」
言えない。