無詩歌ムジカ

そっと目を覚ました 淡い影を纏う吐息
胸を刺すざわめき 誰の声も聞こえなくて…

過ぎて逝く季節に 何を置き忘れてきたの
風はもう変わった 北へ帰る鳥の姿

定められた流れがある 逆らうから罰を受ける
今は涙で潤う眼差しで 新たな地に想い焦がれて

旋律は意味を越えて この言葉よりも強く
祈り続ける心を震わす 溢れ出る 情熱の音色
Singin' harmony 遙か空へ 悲しみの向こう側へ
夜を耐え抜く孤独は凛々しい 手を伸ばす 澄み切った蒼に


知られないままでも 其処に在り朽ちて死ぬ事
月の下、静かに 揺れて落ちる花の匂い

行き急いで見落とすもの 躊躇いつつ手放すもの
歪む轍を残した足跡は 未来の日を紡ぎ始める

残響は雲を抜けて この言葉よりも遠く
奥に隠した笑顔を誘う 舞い上がる 純粋な音色
Singin' harmony 讃え合って 喜びを分かち合って
朝が来るまで時間はまだある 火をくべる 生命の紅に


星霜の片隅で 語るに及ばないヒトリゴト
継ぐ者へ渡す螺旋に組み込んだ躍動


旋律は意味を越えて この言葉よりも強く
祈り続ける心を震わす 溢れ出る 情熱の音色
Singin' harmony 遙か空へ 悲しみの向こう側へ
夜を耐え抜く孤独は凛々しい 手を伸ばす 澄み切った蒼に