The Migrant Song

鯨達の影を 眼下に追いかける
忘れ去られた 遠ざかる 季節と出会う為
悲しい鳴き声が 何処かで響いてる
広がる海は 涙にも 似た匂い

少し迷いながら 群れに紛れたまま
新たな場所へ

地平線よりも 彼方を目指して
やがてまた厳しい冬が来る前に


疲れ果てた羽を 休めるには早い
無駄に出来ない 限られた 無情に過ぎる時
起源と終着の 命が溶けた水
母なる海に いつか皆 還るから

誰も知らぬ内に 堕ちてしまわぬ様
力を込めて

いくつもの夜と 朝とを迎える
繰り返し何度も 雨の中でさえ


星と太陽だけ 羅針盤の代わりに
南へと

辿り着くまでに 失くしたものには
想い重ねながら
いつか此処からも 居なくなるでしょう
今はまだ冷たい風に身を委ね

旅を続けてる 居場所を求めて