白世界

霧の中でする溜め息は 周囲と同色である白 
誰にも気付かれずに消えていく 雑踏の僕みたいに 


耳鳴りがする 静か過ぎる空気の重圧 
落ち着かなくて すぐに次の煙草に手を伸ばす 

何も蔑ろにしたくない だから気を張り続ける 
苦しみの限界を超えて尚 期待を捨てられない 

霧の中でする溜め息は 周囲と同色である白 
煙草も匂いくらい残るのに 痕跡は残せない 


太陽の下 当たり前の景色が存在 
箱庭の中 放り込まれた様な感覚だ 

今も何処か遠く声がする だけど本当は近く
いつまでも空腹を訴える 世界は満たされない 

霧の中でする溜め息は 周囲と同色である白 
全てを消してしまえばいいのに どの色も引き立てる 


霧の中でする溜め息は 周囲と同色である白 
煙草も匂いくらい残るのに 痕跡は残せない 
霧の中でする溜め息は 周囲と同色である白 
全てを消してしまえばいいのに どの色も引き立てる 


霧の中でする溜め息は 周囲と同色である白 
誰にも気付かれずに消えていく 雑踏の僕みたいに