羽化するアゲハの羽模様

太陽よりも早く 動き出した 焦れる熱
行き所も ないまま 迎えた 予兆
様変わりの 姿に 私だとは 気付かれず
一度死んだ みたいな 気持ち

どんな幸せも 永久には続かないもので
だからこそ儚く 美しいもの
逸る胸の鼓動 浮付いた心
少し 落ち着きたい 浅く呼吸をする

手にした ばかりの 無垢な 夢を 汚さぬ様
空へ 大きく広げながら 誇る 羽模様
優雅に 舞いたい せめて 今は
力尽きるその日が 近付くまで


憧れと欲望 とてもよく 似た二つ
溺れれば 危険な 匂いを 秘めて
安心は 出来ない 満たされて 気を抜けば
一瞬で 陥る 罠の中

遠い国までも 届ける南の風
神の加護の如き 自然の摂理
好きな場所を目指し 何処へでも飛べる
とても 自由だけど 捕まればもう終わり

全ては 同じで 盛り そして 衰退する
巡る 季節が逝くと共に 褪せる 花の色
残りの 命で どうせ ならば
悲劇よりも喜劇を 演じさせて


どんな幸せも 永久には続かないもので
だからこそ儚く 美しいもの
逸る胸の鼓動 浮付いた心
少し 落ち着きたい 浅く呼吸をする

手にした ばかりの 無垢な 夢を 汚さぬ様
空へ 大きく広げながら 誇る 羽模様
優雅に 舞いたい せめて 今は
力尽きるその日が 近付くまで

全ては 同じで 盛り そして 衰退する
巡る 季節が逝くと共に 褪せる 花の色
ひととき だけでも いいと 願う
強く 高く 羽ばたく 木漏れ日へと