Wine is overflown by you~ワインは貴女に零された~

漆黒の闇の中で触れる 貴女の素肌は熱を帯びたまま 
重ね合い分かち合えばまるで 二人で一つに溶けていく様で 

嗜みは雰囲気こそ全て 流れる時間は少し残酷で 
後を引きやがて余韻になる 感じはすれども既に其処にはない 

やがて来る朝には 光りと鳥の声が良く似合う 
新しい世界への祝福 それでも二人はそれを望まない 

その手によって弄ばれる 歪な形をした杯 
長きに渡り寝かされた極上のワイン 唇を真紅に染めて潤う 
取り残された貴女の温度 体の全てで覚えている 
寄り添いながら囁いた憧れの話 今夜また続きを僕に聞かせて 


情熱を込めた赤を好む 純粋過ぎたら白は詰まらない 
味わいはとても奥深く 初めはいつでも舌に纏わり付く 

声が音色になる 抑えた吐息が窓を曇らせる 
見失う外にある情景 それでも互いが居れば構わない 

その目によって見定められる 時には脆さのある杯 
湖水の如く底面をひた隠すワイン 飲み干せばやがては酔って忘れる 
盗み取られた至福の時間 分け前奪った天使の物 
補うのには困難で簡単な話 今夜また記憶を僕に委ねて 


杯が担うは我が心 溢れていくのは貴女への… 


その手によって弄ばれる 歪な形をした杯 
長きに渡り寝かされた極上のワイン 唇を真紅に染めて潤う 
取り残された貴女の温度 体の全てで覚えている 
寄り添いながら囁いた憧れの話 今夜また続きを僕に聞かせて