獣と女神

すぐにどんな顔か忘れそうになるよ
形のない想いにまた振り回されてる
言いたくて 言えなくて いい加減 取っ散らかる
せめて願うのも祈るのも気休めと分かりながらも

逃げ場所を失ってぐるぐるしてる 
一息ついて 思い耽って 夢を見て 現実は酷く容赦ない

獣になってしまいたい
いっそ欲望に弱く 感情に素直で未熟なまま
諸々の事情をみんな棚上げにして
ただじゃれ合っていたいんだよ


もっと広い心、いわば愛ってやつ
俯瞰できる位置から眺めて見守りたい
達しない 届かない 縁がない 満たされない
喉に生温く引っ掛かる厭らしいエゴの塊

変えたくて焦れたって日々の片隅
素敵なドラマ 始めたいから 揺れる今… そんな事してる間に終わり 

女神になって欲しいから
君を神聖に祭る 近付けば汚してしまいそうで
縋ろうとするにも気安く手は伸ばせない
もう別々の世界みたい



誰と何をしていたとしても
君が幸せならいいやって思いたい
なのに自分も輪に入れて欲しくなる
身勝手な恋情に嫌悪感が募るよ

悲劇でもなんでもない 理性と打算のミクスチャー
このゴミを捨てられるのは何曜だったっけ?