Road To Shambhala

時に人は迷い捨てて 命懸けで剣を握る
身も心も磨り減らして 何か 誰か 守る為に

擦れ違って奪い合って 激しく散る半ばの夢


やがて気付くその虚しさ 胸に残す傷は癒えず
旅の果てに目指したのは 強く 描く 理想の土地

失われた地平線の 彼方に成る金の果実

傷付くほどに刻む 想いの矛先は 蜃気楼
瞳の奥に宿る まだ見ない景色に 憧れ


霧が白く満ちた谷間 揺れる緑 深く茂る
清い水の流れる音 澄んだ風が頬を撫ぜる

辿り着いたこの場所から 更に先へ扉を押す


いつしか手にした全ては 砂へと化すとも分かりつつ
それでも愚かに欲しがる 生への執着は 愛おしい


捜し求めたものは 見落としていただけ すぐ側に
魂はまだ燈る 闇を照らす様に 隠されていた アガルタまでも